2014年10月6日月曜日

石垣修理よりも白土塀修復を考えよう


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台風の折でしたが、町会の老人クラブ・月曜会では市の出前講座を活用して、弘前城の石垣修理を学ぶ日でしたので、一緒させていただきました。
大まかには知ったかぶりをしていた石垣修理の概要もしっかり勉強しましたが、お城のことでは前から気になっていた白土塀のことことがあったので、質疑応答の際に問いただすことができ、天気の前にスッキリした気分になりました。
写真は、プレゼン画面のキャプチャーですが、明治の初めにはこれから修理しようとしている東側と南側に白い土塀があるのがおわかりいただけると思いますが、これも大屋根が写っている本丸御殿より少し遅れて取り壊されたのだそうです。
熊本城などの修復成功につられて本丸御殿再建を言い出した前市長がいましたが、これは平面図はあっても立面図や内容の様子を伝えるものがないために、史跡指定されている弘前城では認められないのですが、白土塀に関しては十分修復できるのだそうです。
説明に来た職員の責任にはしたくないので、これは私の思いと受けとめていただきたいのですが、今回の石垣修理は白土塀修復にとっても絶好の機会ですし、真剣に検討すべきことだと思います。

実は、今回の白土塀のことも広瀬先生からご教示いただいたことなのですが、多くの市民には知られていない事実ですので、まずはこのことを広めて、その上で修復すべきかどうか議論を重ねていくのが大事だと思います。
私としては、白土塀修復は行ってほしいと思いますが、東側はいいとしても南側には今では大事な桜が植わっていますし、そこに江戸時代のままに武者溜門まで修復するのは動線の面からも難しいものがあるといった、いいところどりの修復では史跡としての価値を減じることになりますので、考えなければならないことも多そうです。

さて、皆さんは白土塀の修復、どう思いますか?

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