2015年2月16日月曜日

大鰐線を応援しよう

娘が通学している関係で一番身近な鉄道ながら乗る機会のないのが、弘南鉄道大鰐線です。
数年前から存続が危ぶまれるようになっていましたが、先日も沿線町会などで結成されている「大鰐線の存続を求める弘前市民の会」が12,000人を超える書名を会社宛に提出したのに対し、社長からは当面存続という安堵の回答とあわせて前年対比8.2%32,000人もの乗客減という厳しい現実も報じられています。
その内訳としては、定期客が24,000人近く減っているのだそうで、署名とは裏腹に沿線住民や通学の生徒学生の利用がさらに減っているということになり、イベントでの盛り上げでは焼け石に水で、中央弘前駅周辺の再開発まで持ちこたえられないのかも知れません。

弘前市にはJR奥羽線と弘南鉄道黒石線に大鰐線の3本の電車が走っていますが、沿線の駅ごとに商店街や住宅地があって生活と密着している感が一番強い路線であり、大学時代に都電で通った経験のある私からすると何とも親近感のわく電車だけに何とかならないものかと思ってしまいます。
以前、市では森市長をお招きして富山市の新型路面電車=LRTによるまちづくりを学ぶ「ひろさき交通フォーラム」を開催したことがありましたが、これは以前からの市電を新型にするばかりでなく、駅の数を増やし周辺への移住促進政策を打ち出して沿線の活性化と連動させて大きな成功を収めたことがわかりましたが、先日も富山大学の学生が沿線マップや運行アプリを開発したりイルミネーション車両を運行したりして盛り上げに協力しているのがTV番組で特集されていたように、まさに官民あげての取り組みが功を奏しているのを改めて知りました。
それからすると、大鰐線の場合は行政として対策を講じるにしても富山市ほどの大胆さがなく、弘大に公共交通のサークルがあるものの行政と連携して元気に動き回る形にはなっていないのが実情ですし、沿線町会でも赤字バス路線のように利用の有無にかかわらず全世帯で負担金という身銭を切って守る覚悟があるのかどうかも見えません。
ここで無い物ねだりをしても解決にはなりませんので、まずは魅力を再認識してもらう絶好の機会がありますので、ぜひ皆さんにも今週金曜日19:00RAB「笑神様は突然に…」の名物コーナー・鉄道BIG4が乗車する場面があるそうですので、外から見える大鰐線の魅力を確かめて、やはり地元が推さなければという思いを共有してもらえたらと思っています。

私も、何ができるか見えてはいませんが、何かしたいと思っています。

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