2015年2月4日水曜日

春に立つ思い

いよいよ立春、市議選のある季節に入りました。
季節は変わりましたが、このBlogで自らの思いや提言、市政への向き合い方をつらつらと表明してきたものの、ここ数日で読了した本田哲也・池田紀行両氏の著作にふれて、自分への支持拡大ばかりでなく選挙への関心を呼び起こすにはどうしたらよいのか考えさせられました。

本田さんの『[新版]戦略PR』には、「カジュアル世論」と名づけられた空気をつくることが戦略PRであるとされていて、これは広告やマーケティングが賢い=疑い深い消費者に通用しなくなってきたからこそ重要になってきたことが、2008年のハイボール復活などを例に引きながら紹介されています。
これを選挙に置き換えて考えると、政治にかかわる人間が選挙に行きましょうとか自分を支持してくださいと真っすぐに主張しても、有権者からすればその候補者が当選しても何か変わるとは思えないという空気が変わらない限り投票に行こうとか応援しようと思えないということになりますし、弘前市や青森県の低投票率はまさにこの空気の表れということになります。
その本田さんと、ソーシャルメディアマーケティングの第一人者として知られている池田さんが、それぞれの立場を補完しながら社会的な影響力を発動させるためのエッセンスをまとめたのが『ソーシャルインフルエンス』です。
その中には、物事が自分に関係のある「自分ゴト」と思ってもらえるように働きかける難しさが語られていますが、これは無関心だったり関係のないことと無視している「他人ゴト」と思っている人に広告を打っても関心を引かないのと同じく、選挙に関心のない市民に私はこんなに真剣に市政に取り組むつもりですと訴えても届かないのは道理ということです。
さらに、ソーシャルメディアにおいて口コミで広がらないというのは、「自分ゴト」から「仲間ゴト」「世の中ゴト」へと波及していかないということになりますが、ニュースの中でシェアやリツイートされるのは芸能が上位で政治・国際が下位なのだそうで、その意味でも政治のことで関心を持ってもらっても広げてもらうのは至難の業ということがわかります。

それだけに、今私が考えなくてはならないのは、毎日Blogを更新して幅広い分野の中でどれかは関心を持ってもらえるという当てずっぽうなやり方でなく、市民の皆さんがこのことを何とかしてほしいと思っていることは何か把握し、それに対してどんな姿勢で向き合うのか理解してもらうことを今一度考えていこうと思っています。
そんなことより、一人でも多くの人にあいさつ回りをして顔を売ってこいという声が聞こえそうですが、自分が市議になれればよいというのではなく、弘前市の政治を変えたいと思っているからには、根本から変える動きをしなければならないと思うだけに、この難題に取り組みたいと思うのです。

これが立春にあたっての、私の思いです。

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